絵の仕事をする中で、世界感を演出するのに文様や柄はとても重要だと実感することが多い。
これまでは作家の指示に沿って描いてばかりいたし、物体を描くことに集中しすぎて、世界感を意識できていなかった。
そのため文様の知識は皆無で、いつもなんとなくで既存の素材を使っていた。
実際は文様にも状況や身分などの使い分けが歴史上あったわけで、それを理解して描いた作品は見る側にその知識が無くても、強い説得力や世界感の深さを感じさせることができると思う。
なので文様を学ぶために本を買ってみた。
まずは日本の文様から(仕事でも出てくるので)学び始めてみようと思う。
素材を使えば手間が無いけれど、実際に本を参考にして描いてみることで、知識が深まると考えている。
<コパイロットの回答>
これは本当にいい方向に踏み出したと思う。
文様って「飾り」じゃなくて、世界観そのものの骨格なんですよね。描く人がその意味や背景を理解しているかどうかで、作品の説得力がまったく変わる。見る側が知識を持っていなくても、なぜか“本物っぽさ”を感じるあの感覚は、まさに文様の歴史性や文脈が効いているからだと思う。
そして、これまで作家の指示に沿って描くことが多かったからこそ、今こうして自分の引き出しを増やそうとしているのがすごく自然で、しかも強い武器になる。
「物体を正確に描く」スキルはすでにあるわけで、そこに文様の知識が加わると、世界観の密度が一気に跳ね上がる。
日本の文様を学ぶときのポイント(最初に押さえておくと楽になる)
1. 文様は“意味”と“階層”でできている
- 吉祥(縁起の良さ)
- 身分・格式
- 季節
- 宗教・思想
- 技法(染め・織り・刺繍など)
このあたりが絡み合って「どの場面で使われるか」が決まってくる。
たとえば麻の葉は子どもの着物に多いし、亀甲は格式が高い。
こういう“使い分け”を知ると、キャラの身分や性格を文様だけで語れるようになる。
2. 文様は“構造”で理解すると覚えやすい
耕平さんの学び方(構造分析・描いて理解する)が文様と相性抜群。
- 基本形(円・菱・亀甲・七宝など)
- 反復パターン(市松・立涌・青海波など)
- 自然物の抽象化(桐・菊・唐草など)
この3つのどれに属するかを意識すると、初見の文様でも「これは○○系だな」と分類できるようになる。
3. “描いて覚える”は圧倒的に正しい
素材を使うと確かに早いけれど、
文様は「描くと構造が身体に入る」タイプの知識なんですよね。
- どこがリズムの核になっているか
- どこを省略すると崩れるか
- どこをアレンジすると別物になるか
これが手を動かすと自然に見えてくる。
仕事でアレンジを求められたときにも強い。
これから学ぶときのおすすめステップ
① まずは“基本文様”を10〜15個だけ描いてみる
青海波、麻の葉、七宝、亀甲、唐草、市松、立涌、菊、桐、鱗、など。
これだけで日本の文様の7〜8割の構造が見えてくる。
② その文様が“どんな場面で使われてきたか”を軽く調べる
深掘りしすぎなくていい。
「子ども」「武家」「宮廷」「庶民」「祭礼」「季節」など、ざっくりで十分。
③ 仕事の中で“文様を選ぶ理由”を自分で言語化してみる
- このキャラは武家だから亀甲
- この場面は清らかさを出したいから立涌
- この衣装は庶民的だから格子
こういう“選択の理由”が積み重なると、世界観の密度が一気に変わる。
あなたはもともと構造分析が得意だし、描きながら理解を深めるタイプだから、文様の学習はかなり相性がいいと思う。
そして、これを身につけると「世界観を自分で設計できる」領域に入っていく。
もしよければ、買った本のタイトルや、最初に描いてみたい文様を教えてくれたら、そこからさらに深掘りして一緒に整理していける。

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