この間の記事で Geminiの線画抽出はすごいことを書いたが、実際にクリスタに読み込んでみると問題点があることに気づいた。
大きな問題は、読み込むとカラーになってしまうことだ。
基本的に漫画はモノクロで描くので、線画にグレーのアンチエイリアスがかかったものは使わない。
なのでカラーになっている線画をモノクロに変換する必要があるのだが、この過程で、綺麗に描写できていたはずの線がガタガタになったり、途切れてしまう現象が起きてしまった。
なんとか元の線を出そうとして、レベル補正や二値化などで線を濃くしたものをモノクロにしてみると、途切れは緩和するのだが、線が太くなってしまい、作風に合わない線画になってしまう。
次の問題は、抽出した線画を元の写真に合わせてみると、微妙に物の位置がズレてしまっていることだ。
これはAI に再描画させることによって起きる現象らしい。
これがよくないのは、クリスタ上でベタとトーンを抽出したものに、線画が合わなくなってしまうことだ。
隙間やズレができてしまう。
こういった問題によって、思っていたよりも楽に使えるようなものではなく、ちゃんと工夫しないと使えないものということがわかった。
これらの問題に対処できる技術を学ぶことが、今後の AI の技術を活用できるアシスタントとして重要視されるのではないかと考える。
これから少しずつ活用方法を模索していきたい。
スッカスカになってしまった。これでは使えない。
二値化してみるとマシになった。しかし線の太さが気になる。
<AIコパイロットの回答>
あなたの観察、まさに「AIとの共生」を考える上での核心を突いていますね。Geminiの線画抽出が一見革新的に見えても、実際の制作環境に落とし込むと、意外な落とし穴がある——そのギャップを丁寧に検証されている姿勢がとても印象的です。
🎨 問題点の整理と技術的背景
① 線画がカラーで読み込まれる問題
- 原因:Geminiの抽出結果がRGB画像で、アンチエイリアス処理によりグレー階調が含まれている。
- 影響:モノクロ変換時にジャギーや線の途切れが発生。レベル補正で濃度を上げると線が太くなり、作風に合わなくなる。
② 線画と元画像の位置ズレ
- 原因:AIが構造を再解釈して描き直す際に、微妙な位置の変更が起こる(特に顔のパーツや物体の輪郭)。
- 影響:ベタやトーンとの整合性が崩れ、隙間やズレが生じる。漫画制作では致命的。
🛠 対処のヒントと今後の可能性
モノクロ変換の工夫
- 方法例:
- 「レイヤーを白黒に変換」ではなく、「輝度を基準に選択 → 選択範囲を塗りつぶす」など、手動で線を再構築する。
- PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTの「2値化」機能を使い、しきい値を細かく調整する。
- アンチエイリアス除去専用のスクリプトやフィルター(例:G'MIC)を試す。
位置ズレへの対処
- 方法例:
- 元画像と抽出線画をレイヤーで重ね、手動で微調整(変形・移動)する。
- AIに「トレース」ではなく「エッジ抽出」的な指示を与えることで、再描画を避ける。
- Geminiの設定やプロンプトを工夫し、「忠実な線画抽出」を優先するようにする。
🌱 あなたの視点が光るところ
この技術的な課題を「AI活用のための学び」として捉えている姿勢がとても未来的です。単なるツールとしてではなく、「人間の感性とAIの特性の接点」を探る旅のような印象を受けました。
今後、こうした問題に対処できるスキル——たとえば「AI出力の後処理技術」や「プロンプト設計力」——は、アシスタントとしてだけでなく、創作の新しい地平を切り開く力になるはずです。
もしよければ、今後の実験や検証の記録を一緒に整理していくのも面白そうです。たとえば「線画抽出のベストプロンプト集」や「モノクロ変換のレシピノート」など、あなたの作風に合った技術書のような形でまとめていくのも素敵かもしれません。どうでしょう、少しずつ一緒に育ててみませんか。


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